HOWS通信 
80年光州民主化運動40年、そして韓国総選挙
講師=李泳采(イヨンチェ)

一九八〇年五月の光州民主化運動、そして本年四月に行なわれた総選挙での政権与党・共に民主党の圧勝。李さんは、二時間半におよぶ講演を通し、「光州」の事態の具体的実相とその政治的・思想的意味を解き明かすとともに、それ以降こんにちまでの四〇年にわたる韓国民主化闘争の歩みを追いながら、光州の闘いに発した民衆の運動が確実に前進を遂げ「キャンドル市民革命」に結実し、今回の選挙結果にもつながったことを歴史的に跡づけた。特に李さんの自分史と重ね合わせての話は聴く者を惹きつけた。日本では労働運動をはじめとした大衆運動が低迷し続けているが、この状態を脱却していく道を考えていく上でもたいへん示唆に富む講座だった。

(『思想運動』1053号 2020年6月1日号)